日本拳法少年連盟主催の第10回日本拳法西日本少年大会が去る21日、 大阪府守口市民体育館で開かれ、 小学5年女子の部で和拳連御坊支部の北裏陽菜さん (和田小) が3位入賞し、 初の全国大会出場を決めた。 得意の右面突きが冴え、 逆転勝ちするなど粘りが光った。 日本拳法を始めて1年ちょっとでつかんだ憧れの舞台に 「まずは1勝を目指して頑張る」 と張り切っている。
 関西や四国から集まる大きな大会で、 小学5年女子の部には14人が参加。 4ブロックに分かれて予選リーグを行い、 各ブロック1位が全国大会出場切符を獲得できる。 試合は2本先取で勝利となる。 北裏さんは3人での予選リーグ1試合目、 先に1本を許して追い詰められたが、 慌てることなく日ごろの練習の成果を発揮。 冷静に右面突きを決めて1―1に持ち込むと、 再び右ストレートが面を捉え2―1で逆転勝ちした。 勢いに乗った2試合目は危なげなく右面突きで2本奪い、 2―0で勝利。 見事1位通過した。 各ブロック1位での決勝トーナメントは、 準決勝で0―2で敗れたが、 最後まで粘った。
 友達に誘われて昨年3月から日本拳法を習い始め、 まだ1年2カ月。 「試合に勝ったときが一番うれしい」 と魅力にはまり、 俊敏な動きからの右面突きを武器に着実に力をつけてきた。 初の全国大会 (9月15日、 大阪市中央体育館) に 「うれしいです。 本番まで半年あるので、 もっと蹴りも練習してまずは1勝を目指したい」 と笑顔で、 今後の目標は 「いつかは全国優勝できるように頑張る」 とこぶしを握っている。 指導の山田佳伸さんは 「素直な性格で、 指導をよく理解しています。 伸び盛りでこれからまだまだ強くなるので、 全国大会では優勝を狙ってほしい」 とエールを送っている。