国が近く、 西日本高速道路㈱ (NEXCO) の事業として高速有田―御坊IC間の4車線化に許可を出す見通しになったと、二階俊博代議士から連絡があった。 前の民主党政権時代に全国で整備方針が打ち出された高速道路のうち唯一、 事業許可が下りていなかった区間でもあり、 自民、 公明党への政権交代でようやく動き出す格好だ。
 本県の高速4車線化については平成22年、 自公連立政権時代に御坊―田辺間で745億円もの予算がついて着工寸前まできていたが、 民主党に政権交代して予算が廃止された経緯がある。 その後、 同党は事業効果を上げるため北側から4車線化するとして、 昨年4月、 有田―御坊間含めて全国で6区間の4車線化の事業方針を発表。 しかし、 以後、 有田―御坊間だけ事業許可が下りず、 昨年10月の日高郡町村会などでは 「なぜ和歌山だけ」 と不満が爆発していた。
 有田―御坊間は延長19㌔。 事業許可の正式発表は16日に衆議院で可決され、 参議院に送られた国の平成25年度予算が成立したあとのタイミングとなる。 仁坂吉伸知事にも意見を聞くが、 もともと4車線化を推進している仁坂知事が反対するようなことはなく、 国の事業許可は4車線化に向けて大きなステップとなる。関係者によると、「用地交渉などを進めて着工し、 8~10年間で完成するのではないか」と期待している。