日高町萩原、 内原王子神社北隣に、 公衆トイレが完成。 供用を開始した。
 同地は熊野古道沿いに位置するが、 周辺には用を足すための公共の施設がなかった。 これまで神社のトイレで対応してきたが、 古道散策者がドッと訪れる日には数十人の長蛇の列ができ、 観光客には不便で不評だった。
 公衆トイレの建設は県が鹿ヶ瀬峠越えのみち近畿自然歩道整備事業として年明けから着手。 神社のトイレ (男性用小1基、 和式1基) がくみ取り式で多くの利用があれば管理費もかさむため地域住民からも要望があり、 町を通じて県へ対応を申し入れていた。 敷地は町有地で無償提供。
 公衆トイレは延べ床面積34・5平方㍍。 男性用の小2基、 和式1基、 女性用の和式2基に多目的トイレが設けられている。 多目的トイレは洋式で、 県が推進中の温水洗浄便座を設置。 オストメイト (人工肛門保有者、 人工ぼうこう保有者) 対応にもなっている。 建物は熊野古道と神社の景観にマッチするように紀州材なども使って建築されており、 管理は日高町教育委員会が行っていく。
 総事業費は約2400万円。 施工は建築工事が美浜町の㈲山本工務店 (山本好郎代表)、 設備工事が同町の若野管工 (若野裕代表)。