みなべ町の焼却場(山内)が本年度末までに使用中止となることを受け、町は4日、一般ごみの受け入れ先となるすさみ町と処理に関する協定を結んだ。
 みなべ町の焼却場は老朽化が進んでいるほか、地元との協定で26年3月末までに稼働停止となることが決まっていた。このため、両町が加盟している田辺周辺広域市町村圏組合を通じて受け入れ先を模索。処理能力に余力があるすさみ町と合意し、この日の協定締結に至った。ごみの搬入期間は26年4月1日から29年3月31日までの3年間となっている。小谷芳正町長は「平成21年11月4日に地元区と協定書が締結され、可燃ごみの焼却先を模索してきた。今後も良好な関係で安定的な委託焼却ができるよう、より良い環境行政に取り組んでいきたい」と話している。
 一方、みなべ町は3月議会ですさみ町まで一般ごみを搬送するパッカー車の購入費(2000万円)を計上したが、議会からは「他の運搬方法を検討する必要がある」として予算が凍結されており、実質的にはパッカー車の購入は難しい状態。小谷町長は「パッカー車を持っている業者に運搬を委託するか、当初の提案通りパッカー車を購入するか再度検討し、議会と話し合いを進めていきたい」と話している。