日高サッカー協会(出口康男会長)主催、本紙協賛の日高新報創刊85周年記念第17回少年サッカー大会が2、3の2日間、御坊総合運動公園多目的広場で開催された。日高・有田地方からU―12(小学6年以下)に11、U―10(4年以下)に12チームが参戦。寒さを吹き飛ばす熱い戦いが繰り広げられた。U12は御坊キックマンが2年ぶり4度目の優勝を飾り、前回覇者のサザンクロスが準優勝。U10はブレイズ湯浅が制し、レグラス有田がこれに続いた。初日に予選リーグ・リンク戦を行い、2日目は決勝リーグ・トーナメントで優勝を争った。
 U12は3ブロックに分かれての予選リンクを勝ち上がった御坊キックマン、サザンクロス、エストラッサ湯川の3チームが決勝リーグ。御坊キックマンは初戦でエストラッサ湯川と対戦。2トップの久堀と佐藤がともに2得点の活躍をみせ、4―0で退けた。続くサザンクロスとの大一番は互いに決め手を欠いて0―0の引き分け。優勝は最終戦までもつれこみ、サザンクロス―エストラッサ湯川の結果次第で決まる白熱戦は、サザンクロスが2―0で勝利したものの、得失点差で上回った御坊が栄冠を手にした。御坊は予選を通じて4試合で11得点の攻撃力と、失点はわずか1の堅守が光った。梅本昌照監督は「自分たちで考えてプレーできていたし、6年生は最後の大会をしっかり楽しめた。5年生以下はこれからにつながる試合ができた」と喜びのコメント。連覇に一歩届かなかったサザンクロスは、御坊との一戦ではシュートがポストに跳ね返される惜しい場面を作るなど実力互角の好勝負を演じた。上山勝士監督は「内容のいい試合ができたし、選手たちはよく頑張った。6年生は中学生につながったと思う」と話していた。3位はエストラッサ湯川だった。
 U10は、ユニホームがぶかぶかの低学年も元気いっぱいのプレーを見せ、保護者の応援にも力が入った。3チームずつ4ブロックに分かれての予選リーグを1位通過したブレイズ湯浅、レグラス有田、エストラッサ湯川、由良の4チームが決勝トーナメント。ブレイズ湯浅は準決勝で湯川を2―0で下すと、決勝はレグラスと有田勢対決。前半に1点を先制し、後半にも3ゴールを奪い、4―1で栄冠を手にした。松下正之監督は「最後まであきらめなかったのが優勝につながった。いい思い出ができました」と笑顔いっぱい。優勝には届かなかったが堂々の準優勝となったレグラスの平野和寛監督は「楽しくプレーできていたのがよかった。次はもっと満足できる結果が残せるよう頑張りたい」と闘志を燃やしていた。3位はエストラッサ湯川が由良との決定戦を制して入賞した。両部門とも優勝、準優勝メンバーは次の皆さん。
 【U―12】御坊キックマン=梅本昌照(監督)、山本敬悟、久堀紘暉、笠松和真、松本修造、山本章悟、岡本勇真、中本凜、東賢伸、西本伊吹、保田智也、佐藤瑠威、喜多海斗、山口瑛己、川合七星、岡本大輝、津村太一、岩淵雄大、野手湧晟▽サザンクロス=上山勝士(監督)、小山愛起、森本海翔、多田龍馬、諸田響、山田真子、酒井康行、谷畑陸、南湧也、伊東海里、松崎綾景、高田颯汰、前田弥久斗、宮本逸生、森本貫太、児玉吏駆
 【U―10】ブレイズ湯浅=松下正之(監督)、松岡将輝、東野央佳、松井歩夢、中井渉太、西原葵、小松良佑、白水裕也、竹中陸、岩本七海、田中佑磨、太田悠斗、上野山昂憲、大和杉翔、栩野皓成、御堂郁斗、金丸達哉▽レグラス有田=平野和寛(監督)、平石隆翔、小畑祐一郎、髙垣颯飛、嶋本悠、冨山幸資、九鬼涼太、大浦凪人、榎本鳳人、那須柊仁、舩谷宙、武田獅恩、里脇勇翔、那須椋悟、丹波智貴、平野日夏莉、大橋亜梨紗、吉井裕直