県の政策コンペ事業で、 御坊保健所が計画した 「ナースのお仕事PR大作戦」 が、 25年度新規事業に採択されることが決まった。 26年4月に日高病院へ開校を予定している日高看護専門学校学生募集に合わせ、 看護師の魅力を広く発信する取り組み。 7月7日に看護師との交流を深める 「七夕交流イベント」 を開催するのをメーンに、 PRガイドの作製、 ありがとうメッセージの募集などを展開していく。
 地域医療を担う日高病院をはじめ和歌山、 北裏、 北出の管内4病院で看護師不足が続いていることから、 少しでも看護師の仕事を知ってもらい、 看護専門学校の学生確保につなげていこうと企画。 県が各振興局単位で新規事業を募集する政策コンペ事業に採用された。
 事業は、 七夕交流イベントの開催、 ありがとうメッセージコンテスト、 地域の魅力PRガイドの作製の3本柱。 メーンとなる七夕交流イベントは、 中紀地域の高校生や一般を対象に看護職の魅力をPRする内容。 「出会い」 のイメージの七夕に、 高校生らと現役看護師が交流する場を設け、 4病院がそれぞれの役割などをプレゼンテーションする。 具体的な内容は今後検討していく。
 ありがとうメッセージは、 看護師への感謝の気持ちを広く一般から募集。 優秀作品は七夕交流イベントで表彰するほか、 応募作品をアレンジして曲をつけてCDを作成することにしている。 メッセージは地域の病院にも掲示して看護師のモチベーションを上げ、 看護職の魅力のPRにもつなげていく。 募集は4月ごろを予定している。
 PRガイドは、 病院の紹介と、 地域の観光や産品等の魅力を盛り込んだパンフレットやDVDを作製し、 県内の高校や全国の看護師養成所、 就職説明会場などで配布する。
 事業は、 病院や消防、 各市町など管内関係機関でつくる日高地方地域医療対策協議会 (会長・野尻孝子御坊保健所長) が主体となって実施。 3月には4病院の看護師を中心 「ナースのお仕事PR実行委員会」 を設置し、 各事業内容を詰めていく。 野尻会長は 「看護専門学校の学生募集の初年度に当たりますので、 看護の魅力をしっかりPRして学生確保、 そして地域の看護師不足解消につなげていきたい」 と力を込めて話している。
 看護師養成所は開校へ向けて順調に進んでおり、 1次試験は12月ごろになりそう。