市は新年度新規事業で第3子以降の小中学生を対象に学校給食費を無料にする方針を固めた。 少子化対策と子育て応援の一環で、 県内初の試み。 市はかねて就学前の第3子以降に6年間、 毎年10万円の給付も行っており、 新たな施策の追加で子だくさんの世帯が一層住みやすいまちになりそう。 対象者の申請受付はことし5月にもスタートし、 4月にさかのぼって適用される。
 給食費が無料になるのは、18歳未満の子どもが3人以上いる世帯で、3人目以降が小中学生のとき。18歳未満というのがポイントで、例えば子どもが3人いて3人目が一度対象に入ったとしても、1人目が18歳以上になると対象から除外される。当初は、一度対象になった3人目の子どもについては、1人目が18歳以上になっても小中学生の間、給食費を無料にするという案もあったが、対象者が増えて予算がかさむことから断念した。
 25年度の対象者はことし4月2日現在が基準。給食にかかる費用は市が全額負担する。また、対象者と同じ条件でアレルギーなどの理由で学校給食を食べていない場合でも、給食費に相当する月額4000円から5000円を現金で支給する。全体で対象者は200人程度で、まだ予算は確定していないが、年間1000万円程度を見込んでいる。3月の当初議会で計上。可決されれば、早ければ5月から申請を受け付ける。
 担当課は「年齢に関係なく3人目を対象者にできればよかったが、財政的に難しい。それでも他にはない手厚い子育て応援施策になると思う」と話している。