高齢社会のなかで地域の生鮮食料品店が閉店するなど、 買い物弱者対策が悩みの種となっている美浜町の三尾地区に14日、 区民待望のトラックによる移動販売店が登場。 主婦ら50人以上が列をつくって野菜や肉、 菓子、 パンなどを買い求めた。
 1人暮らしの高齢者も多い三尾地区には食料品の店が少なく、 昨年末には魚や肉を扱っていた店が閉店。 住民はバスやタクシーで時間とお金を使って御坊市内のスーパーまで買い物に行かねばならず、 区民からは区や町に対して小売店や移動販売の誘致を求める声が高まっていた。
 今回の移動販売は、 町商工会が2年前に行った町内高齢者の買い物に関するアンケート調査結果を受け、 会員事業者に働きかけての結果。 日高川町和佐でスーパー 「生鮮ジャンボ」 を経営する坂本和也さん (50) が保冷トラックに商品を積み込み、 基本的に毎週木曜の午後2時半から1時間程度、 アメリカ村バス停前の駐車場で青空市を開くことになった。
 普段は友達の息子が運転する車に便乗して市内まで買い物に出かけているという女性(82) は、 「新し (新鮮な) 魚売る店がないよになった (なくなった) し、 こうやって週に1回でも (売りに) 回ってきてくれたら助かるよ」と喜んでいた。