県は14日、 美浜町三尾、 特別養護老人ホームときわ寮で、 ノロウイルスの集団感染が発生し、 利用者の100歳代の女性が死亡したと発表した。
 御坊保健所やときわ寮によると、 今月7日ごろから利用者や職員におう吐、 下痢の症状があり、 14日までに利用者20人、 職員2人の計22人が発症。 4人が入院し、 うち1人の女性がおう吐による誤嚥性肺炎で死亡した。 現在は重症患者はなく、 全員が快方に向っているという。 10日に連絡を受けた御坊保健所が調べたところ、 便を検査した6人のうち4人からノロウイルスが検出されたため、 ノロによる感染症と断定した。 感染経路や原因は分かっていない。 ときわ寮は9日から面会を謝絶、 11日からデイサービス等を自粛している。
 御坊保健所では二次感染予防対策を指導しており、「ノロは冬から春にかけて流行する。 ドアノブや床の消毒を徹底してほしい」 と呼びかけている。