県高校バレーボール新人大会は10日から12日までの3日間、県立体育館などで開かれ、男子の部で日高が準優勝と大健闘を見せた。日高男子はこれまで優勝経験がなく、準優勝は35年ぶり3回目。
 男子の部は17チームが参加。日高は予選グループ戦で紀北工、桐蔭・星林をいずれも2―0で下すと、12チームによる決勝トーナメントでは初戦の2回戦で神島に2―0で快勝し、ベスト4入りを決めた。準決勝は田辺を2―0で破り、決勝は絶対王者・開智に11―25、16―25のストレート負けを喫したものの、最後まで粘り強い戦いぶりを見せた。
 日高男子は180㌢以上の選手を3人そろえる大型チーム。エースで主将の大前、195㌢の川口、180㌢の坂本に高台のアタッカー4人を軸に得点を重ね、リベロ・向井の好レシーブも光った。
 昨年夏のインターハイ予選から2大会連続3位。三度目の正直でベスト4の壁突破を狙った今回、見事決勝進出を決めた。これで今夏のインターハイ予選のシード権も獲得となり、鈴木良朋監督は「決勝はエースの決定率も高く、みんなよく戦えたと思う。インターハイ予選へ向けて、フェイントのフォロー、ブロックがつけなかった時の速攻への対応など課題が見つかったので、練習を重ねて次も決勝の舞台でプレーできるように頑張っていきたい」と一層の飛躍を誓った。大前雅矢主将は「決勝進出が目標だったので準優勝はとてもうれしい。(昨秋の)春高予選でけが人がある中、3位になれたのがみんな自信になって、メンバーがそろった今回は組み合わせもよく、うまくいったと思います」と笑顔いっぱいで、今後へ向けては「インターハイ予選でベスト4に入って近畿出場するのは最低の目標。もう一度、決勝の舞台を目指したい」と力強く話した。
 日高男子メンバーは次の皆さん。
 鈴木良朋(監督)、坂本哲治(コーチ)、土尻夏菜子(マネジャー)、大前雅矢、中島直登、高台周希、坂本潤哉、惣出和杜、奥村穣馬、向井碩哉、井上卓哉、川口喬、久保田将揮