みなべ町が昨年11月に海岸部の住民を対象に実施した津波避難訓練で、避難者の約4割が目標時間の10分をオーバーしていたことが分かった。12日に役場で開かれた町自主防災会連絡協議会(中本光一会長)の総会で、徳島大学環境防災研究センターの照本清峰特任准教授が報告した。南海トラフの巨大地震では、地震発生から津波が同町に到達するまでの時間は14分程度と想定されている。
避難訓練は南部・岩代・上南部の各小学校区単位でそれぞれ実施。 「紀伊半島沖を震源とする大地震が発生し、 津波が襲来する」 という想定。 南部・上南部地区は日曜日、 岩代地区は平日に行った。 一般参加者数は南部地区が1786人 (住民の26%)、 岩代地区が241人 (23%)、 上南部地区が1556人 (39%) だった。 避難した住民に対してアンケートを行い、 岩代地区と南部・上南部地区に分けて結果をまとめた。
岩代地区の避難時間をみると、 「5分以内」 が45%、 「6~10分以内」 が37%、 「11~15分以内」 が14%、 「16分以上」 が5%。 南部・上南部地区では 「5分以内」 が17%、 「6~10分以内」 が37%、 「11~15分以内」 が26%、 「16~20分以上」 が11%、 「21~25分以内」 が5%、 「26~30分以内」 が3%、 「31分以上」 が2%となった。 全体では、 避難に10分以上かかった人数の割合は43%、 15分以上では18%。 要因については避難所までの距離的な立地条件に大きく左右され、 新町、 北道、 南道など住宅地から離れたところに避難所がある地区では時間がかかっていた。 照本特任准教授は 「避難手段として車を使うと渋滞が発生するので普通は避けるが、 場合によっては使うことも考え、 万一の時に少しでもスムーズに避難できるように日ごろからルールづくりを考えておくことが必要」 と話していた。

