見ごろを迎えているみなべ町晩稲の南部梅林と岩代大梅林で9~11日の3日間、 観梅客が今シーズンのピークとなり、 合わせて約1万人でにぎわった。 期間中には全国各地の梅酒が試飲できる 「梅酒コレクション」 (南部梅林)、 野外コンサート (岩代大梅林) などのイベントが催され、 来場者らは梅の花を観賞しながら早春の一日を楽しんだ。
 南部梅林では3日間に8500人 (9日1500人、 10日4000人、 11日3000人) が来園。 10・11日には全国43都道府県から185銘柄 (156社) の梅酒を集めた梅酒コレクションが催された。 今回で4回目の取り組みで、 観梅客らは好みの品を選んでは試飲。 大阪府堺市から家族で訪れた公務員の田中修さん (44) は 「10種類ぐらい飲んでみた。 アルコール分が強いものより、 フルーティーで飲みやすいものがおいしかった。 普段から梅酒はよく飲むが、 これだけそろうと試飲するのも楽しい」、 大阪府泉南市の髙石由香さん (41) も 「日本酒が好きで普段からよく味わっているが、 日本酒をベースにした梅酒がたくさんあったのでびっくりした」 と話していた。 このほか10日には町内の特産を集めた物産展が開かれ、 梅干し・梅製品、 焼き梅もち、 目刺しの試食コーナー、 梅ジュースづくり体験を実施。 11日には梅料理研究会が調理した梅料理の試食コーナーもあり、 大勢の観梅客が舌鼓を打った。
 岩代大梅林では3日間で1916人 (9日427人、 10日813人、 11日676人) が訪れた。 11日には野外コンサート 「LIVE IN IWASHIRO」が催され、由良町出身のミュージシャン藪下将人さんが登場。 来場者は咲き誇る梅の花の中で響きわたるきれいな歌声を楽しんでいた。 このほかにも9日には梅の花を投光機でライトアップした「夜梅祭」、よさこい踊りの舞台などがあり、 さまざまなイベントが大好評となっていた。