6日午前10時12分ごろ、 南太平洋ソロモン諸島沖でマグニチュード8・0の強い地震が発生したことを受け、 県内を含む日本の太平洋沿岸には午後2時41分、 最大50㌢とする津波注意報が発令。 幸い被害はなかったが、 日高地方でも警察や消防、 各自治体が対応に追われた。
 県内では午後7時16分、 那智勝浦町に10㌢の津波が到達。 日高地方では御坊市祓井戸で午後8時42分に10㌢を観測。 その後、 9時11分と10時38分にも20㌢の最大波が到達したが、 被害はなかった。 注意報は午後10時45分に解除された。
 御坊署では、 注意報発令後すぐに、 署員が海岸線沿いをパトロール。 美浜町の三尾漁港では拡声器を使って釣り人に 「津波注意報が発令されています。 安全な場所に避難してください」 と声をかけていった。 船を安全な場所に避難させる人もいたが、 多くの漁師は 「ソロモン諸島で90㌢の津波と聞いた。 こちらには大きな影響はないだろう。 東日本大震災のときは沖に避難したが、 今回はそれほど心配していない」 と冷静だった。