清涼飲料・ビールなど飲料関係の事業所6団体で構成する公益社団法人食品容器環境美化協会は、 本年度の環境美化教育優良校を決定。 全国推薦校の中から、 田辺市龍神村の龍神中学校 (後伸夫校長) が優良校に選ばれた。 同校が長年にわたって取り組んでいる虎が峰の清掃や古紙回収などの美化活動が評価。 後校長は 「伝統的な学校行事。 今後も続けていきたい」 と話している。
 独創的で継続的に美化環境教育に取り組み、 公共の場所の美化や空き缶容器などリサイクルを実践し、 地域の環境美化に大きく貢献している小中学校をたたえる賞。 本年度は県内で唯一、 龍神中学校が表彰された。
 地域の幹線道路である虎が峰の清掃活動は年1回行われ、 ポイ捨てされた空き缶や空きビンなどを拾い集めている。古紙回収は、20年以上前から年3回にわたって実施。 生徒全員で手分けして、 回収を知らせるチラシを校区内の全戸に配布。 回収作業は保護者や地域住民も協力して行っている。 中学生の訪問を楽しみにしている一人暮らしの高齢者も多いという。 こうした取り組みが、 「環境美化を通じて地域との絆が深まっている」 と高い評価を受けた。 受賞について、 後校長は 「長年にわたって取り組んできた。 子どもたちと地域のつながりが深まり、 故郷や自然を愛する心の育成にも役立っている」 と話している。