御坊市内で去る28日に発生した消火器の訪問販売事案で、美浜町でも同様の手口で被害に遭っていたことが分かり、御坊署が注意を呼びかけるとともに詐欺の疑いもあるとみて調べている。
 被害に遭ったのは30代女性で、28日昼から夕方にかけて、上下が黒色のウインドブレーカー姿の60代くらいの男が消火器を持ってやって来て「自治会で消火器を設置することになった。登録料1万円が必要」などと請求。女性は1万円を支払ったという。市内で同様の事案があったとの報道を見て、御坊署に相談した。手口や男の特徴が市内の事案と似ており、同一人物の可能性が高いとみられている。湯浅町内でも同様の訪問販売が報告されており、同署では「消防の方から来た、防災の関係で回っているなど言葉巧みに現金を要求してくるが、公共機関が購入を求めて訪問することはない。不審に思ったらすぐに通報してほしい」と話している。