印南町本郷地内の町有地「外ケ濱埋め立て地」と美里地内の県畜産試験場跡地で進められているメガソーラー計画が、売電による利益を地域に還元する全国初の地域貢献型メガソーラー発電であることが分かった。16日に龍谷大学大阪梅田キャンパスで主体となる龍谷大学(京都)や印南町、パネルを供給する㈱京セラソーラーコーポレーション(本社=京都)など5団体が記者会見を開き報告。7月から稼働する予定で、町にとっては借地料収入やメガソーラーを生かした地域活性化効果などが期待されている。 地域貢献型メガソーラーは地域社会の中で売電収入を循環させ、 地域の課題解決や活性化につなげようとする取り組み。 事業主体は、 この事業のために設立した龍谷大学の准教授が代表を務める非営利型の㈱PLUS SOCIAL (本社=京都)。 龍谷大学が投資し、 京セラがパネル供給・保守管理、 印南町は町有地を21年間有償貸与、 信託事業としてトランスバリュー信託㈱ (本社=東京) も携わる。
 発電規模は埋め立て地で出力約1200kw、 美里で約600kw、 龍谷大深草キャンパス屋上に約50kwのパネルを設置し、 合計約1850kw。 年間発電量は約190万kwhで約600世帯分の電力に相当。 総事業費は約7億円で、 半分を龍谷大学が投資し、 半分は金融機関からの融資を充てる。
 売電で得た利益は京都や和歌山、 印南町の市民活動やボランティア活動団体などに寄付する。 売電額は計画している20年間で十数億円を見込んでいるが、 設置費の返却や管理費などの経費を差し引くため、 寄付する収益は20年間で約5億円を見込んでいる。
 印南町には借地料として年間約300万円が支払われるほか、 龍谷大学と協力して小中学生の環境教育の実施や、 地域貢献型メガソーラー先進地として修学旅行の受け入れなどによる地域活性化が期待されている。
 記者会見には日裏勝己町長、 龍谷大学の赤松徹眞学長、 京セラソーラーコーポレーションの前田辰巳代表取締役会長、 PLUS SOCIALの深尾昌峰代表らが出席。 深尾代表が事業の概要を説明し 「この取り組みは今後全国に広がっていくための普及モデルになる」 と紹介。 日裏町長は 「全国初の取り組みを印南町で行っていただけることに感謝しています。 再生化エネルギーの取り組みに加え、 地域活性化に向けた取り組みも推進していきたい」 と期待を込めた。