28日、 大阪市中央体育館で行われたJOCジュニアオリンピックカップ第26回全国都道府県対抗中学バレーボール大会の閉会式で、 県男子選抜メンバーの濵中晴貴君 (15) =大成中3年、 日高川町小熊=がオリンピック有望選手として表彰された。 濵中君はエースアタッカーとして4試合にフル出場し、 県選抜ベスト16入りの原動力になった。 「将来のオリンピック選手として心技ともに有望」 と高い評価を受け、 日本代表入りも果たした大活躍の一年を締めくくった。
 閉会式では上位4チームの表彰のほか、 公益財団法人日本バレーボール協会が特別表彰として 「今大会の中で最も将来に期待する選手」 (JOC・JVAカップ) 1人、 オリンピック有望選手3人、 大会優秀選手12人、 ベストセッター・リベロ各1人を男女それぞれ選出。 オリンピック有望選手はJOC・JVAカップに次ぐ表彰で、 いずれも将来が期待されるアタッカーの受賞となった。
 今大会、 濵中君は県選抜チームの一員として予選、 決勝トーナメント各2試合でプレーした。 予選リーグ2試合目の佐賀戦では 「調子がよくて、 アタックがよく決まった」。 身長187㌢・体重68㌔の恵まれた体格から強烈なアタックを次々と繰り出し、 1戦目を落とし、 あとがなかったチームを決勝トーナメントへ導いた。 決勝トーナメント2回戦の大分戦はチームがフルセットの末に敗退となったものの、 1セット目に左足のふくらはぎがつるアクシデントに見舞われながら最後までプレー。 勝利にかける執念もアピールした。
 特別表彰には喜びもあるが、 「他の府県の選手もすごくて、 自分はまだまだと感じました。 反省点も見つかりました」。 記念のトロフィーを手にしても慢心はない。
 ことしは大成中で夏に近畿大会出場、 個人的には秋に日韓戦の日本代表に選出されるなど大活躍し、 「充実した一年でした」。 中学校卒業まであと3カ月あるが、 「サーブカットの精度を上げること、 筋力アップすること」 という課題の克服に努めるつもりで、 高校生になる来年は 「1年でレギュラーを獲れるように頑張りたい」 と一層の飛躍を誓っている。