鹿児島を拠点に音楽活動を展開しているシンガーソングライターの宮井紀行さん(35)が21日、ふるさと美浜町の喫茶「みはる」で初のライブを行い、同級生ら地元ファン約70人に熱く楽しいステージをプレゼント。白浜町出身の先輩歌手古家学さん(38)も登場し、ともに弾き語りで鹿児島と和歌山、それぞれの愛するまちへの思いを込めた歌をうたい上げた。
 宮井さんは平成13年にフォークデュオ 「なまず」 でメジャーデビューを果たし、 4年後の解散に伴い、 拠点を鹿児島に移してソロ活動を開始。 これまでアルバム4枚、 シングル2枚、 ライブDVD1枚を発売している。 今月15日には2年ぶりに3枚目のフルアルバム 『Keep on Walking』 をリリースしたばかりで、 この日はファン待望のニューアルバムをひっさげての里帰りライブとなった。
 ステージは、 宮井さんの親類で同じ美浜出身の東岸誠さんが高校時代の同級生谷坂俊輔さんとコンビを組む吉本住みます芸人、 わんだーらんどがMCを担当。 ネタもまじえて客席を盛り上げたあと、 白浜出身でかつての所属事務所の先輩でもある 「学兄さん」 こと古家学さんが登場し、 和歌山弁ラップのヒット曲 『Yhoo Youre Yhoo』、 新曲 『幸せのピッツァ』 などを披露した。
 続いて登場した宮井さんはニューアルバムから東北復興応援ソングの 『不屈の詩』、 鹿児島県喜界島ののどかな路線バスの風景をうたった 『幸せ行きの島のバス』などをうたい、 最後は離島の村のフェリーの別れをうたったバラード 『あしたよなぁ』を熱唱。古家さんとのセッションではクリスマスにちなみ、 吉田拓郎の『外は白い雪の夜』、桑田佳祐の 『白い恋人達』を聴かせ、 はるばる鹿児島から駆けつけたファンも含め立ち見が出るステージは大成功を収めた。