社団法人日本スポーツ吹矢協会高知県吹矢協会主催の第4回県大会が南国市で開かれ、日高川船津の渡瀬幸嗣さん(65)が個人8㍍と団体の両部で見事優勝を飾った。
 スポーツ吹矢とは、腹式呼吸で矢を7点満点の的に当てるスポーツ。大会には地元四国をはじめ、中国や近畿などから愛好者らが集まった。1級から2段者を対象とした個人8㍍の部には75人が出場。1ラウンドにつき5本の矢を吹き、4ラウンドの合計得点(140点満点)を競うルールで、渡瀬さんは1ラウンド目にいきなり35点を出すと、2、3ラウンド目が各33点、、最終ラウンドは35点とハイスコアを連発し、合計136点を獲得。2位選手に6点差をつける圧勝で実力を見せ付けた。団体の部は、田辺市の新田光洋さん、湯浅町の阿瀬光男さんとともに「梅チーム」で出場。3人が2ラウンドずつ行うルール(210点満点)で、梅チームは192点を獲得し、54チームのトップに立った。渡瀬さんは2ラウンドともパーフェクトの70点で優勝に貢献した。
 渡瀬さんが吹矢を始めたのは昨年末に体調を崩したことがきっかけ。動脈硬化や高血圧など病気の予防・改善など健康効果があるというのを知り2月からやり始めた。当初は、毎週2回田辺市で体験教室に参加、6月からは自身が支部長となって紀の国日高川支部を発足させ、小熊の農改センターで毎週4回、25人のメンバーとともに取り組んでいる。「初出場の大会で優勝できるとは思いませんでした。今は初段ですが3段を目指して頑張っていきたい。27年のわかやま国体ではデモンストレーション競技になっているので、普及にも努めたい」と意欲を見せている。