6年生最後の公式戦となる県軟式野球連盟など主催の第8回JA共済旗学童軟式野球大会県大会の準決勝と決勝戦が25日、御坊小学校グラウンドで行われ、日高地方代表の名田黒潮が3年ぶり2度目の優勝を飾った。投打ががっちりかみ合い、決勝では10安打で8得点、投げては矢野、湯川の継投で3失点に抑えた。山﨑彰久監督は「有終の美を飾れてよかった」と選手をたたえていた。
 3年ぶりに決勝の舞台に立った名田黒潮は、選手一人一人が伸び伸びプレーを披露し、先制、中押し、ダメ押しと理想的な試合展開で海草地方代表の巽ほがらかを圧倒した。
 名田黒潮は1回、中前打で出塁した2番湯川が二盗を決め、内野ゴロの間に三進。主砲矢野への暴投で難なく生還した。なおも中前打の矢野を二塁に置き、5番磯本夢が右前適時打を放ち、この回2点を先制した。3回には矢野の右中間突破の三塁打で1塁走者が生還、続く磯本夢が2打席連続タイムリー。さらに1死二、三塁から7番谷村柊の遊撃強襲の内野安打で3点を奪って完全に主導権を握ると、5回にも2四球で1死一、三塁から谷村柊、8番木下正の連続適時打で3点を挙げ、勝負を決めた。
 先発矢野は力強い投球で3回をゼロ封。4回からマウンドを任された湯川はこの回2失点したものの、打たせて取る丁寧な投球で5、6回を無安打投球。最終回も固い守りに助けられ、1失点で逃げ切った。
 山﨑監督は「6年生最後の大会を優勝で飾れてうれしい。チャンスにいい打撃をしてくれたのが大きかった。みんな伸び伸びとプレーできていたのがよかった」と笑顔で話していた。準決勝の結果は名田黒潮9―0(5回コールド)加茂仲良しクラブ(海草)、巽ほがらか7―0(5回コールド)新宮パワーウェーブだった。