県高校ホッケー新人大会が9日から11日までの3日間、日高町のマツゲンスポーツグラウンドで開かれ、女子の部で紀央館が見事2年連続4回目の優勝。12月22、23の両日に同所である全国高校選抜大会近畿地区予選への出場を決めた。女子の部は4チームのリーグ戦。紀央館は田辺と勝ち点7で並んだものの爆発的な攻撃力が光り、得失点差で上回って連覇を決めた。
 紀央館女子は初戦で和歌山商を5―0で破り、2戦目は田辺と1―1で引き分け。最終戦は箕島に7―0で快勝した。得失点差はプラス12となり、田辺のプラス7を上回った。
 初戦は堂岡、白井、佐、磯嵜、杉浦が次々とゴールを決め、GK・成川やDF・杉浦の守備も冴えた。2戦目は後半10分、セットプレーから磯嵜が押し込んでリード。試合終了残り2分で追いつかれたが逆転は許さず、引き分けに持ち込んだ。最終戦は得失点差の勝負をにらんでMF・佐をFWで起用する攻撃的な戦術が奏功。佐と白井がハットトリックと大活躍し、山本もゴールを奪ってベンチの期待通りに大量点をマークした。
 紀央館女子はこれで昨年の新人大会から公式戦4大会連続優勝。喜多英登監督は「選手たちもプレッシャーはあったと思うが、1週間前の滋賀県遠征で強豪といい試合ができて自信を持って大会に臨むことができた。全員がよくまとまり、全員で優勝を勝ち取ってくれました」と喜びいっぱい。近畿大会では2府3県(兵庫は不参加の見通し)の5チームのうち、上位3チームに入れば来春の全国選抜大会出場(6年ぶり2回目)が決まる。「近畿のレベルは高く、強豪ぞろい。しっかり粘りのディフェンスをし、少ないチャンスを生かして食らいついていきたい。地の利も生かして頑張りたい」と抱負を語っていた。
 男子の部も4チームがリーグ戦で激突。地元勢では紀央館が海南・耐久に1―0で勝利したが、箕島に0―14、田辺に0―6で敗れ、1勝2敗の3位となった。男女とも優勝チームが全国選抜近畿予選に進出する。