梅農家の若手後継者で結成するみなべ梅郷クラブ(山本宗一郎会長)は、10・11日の2日間にわたって東京日比谷公園で催された第51回農林水産祭「実りフェスティバル」(農林水産省等主催)に参加。メンバーら6人が上京し、首都圏にみなべの梅をPRした。会場では白干し梅の試食や販売を行い、山本会長は「消費者の生の声に触れることができた」と話している。
 旧南部川村当時の昭和50年から毎年、 「若手の生産者に流通や販売についても知識を深めてもらいたい」 と研修の場として参加している。 ことしもクラブ員が用意した白干しの梅干しを、 メンバーらが先月31日にうめ21研究センターでパック詰めにした。 使用した梅干しは約120㌔で、 5㌔、 1㌔、 500㌘、 270㌘の4種類177パックを仕上げた。
 会場のブースでは販売だけでなく来場者に試食も提供。 中には毎年訪れて購入するというリピーターもおり、 全商品が2日間で完売した。 ことしは同公園で子ども向けのイベントが行われていたこともあって家族連れが多く、 幅広い世代にアピールできた。
 山本会長は 「試食してもらった時には消費者の表情を近くで見ることができたし、 子どもが梅干しを食べて 『おいしい』 と言ってくれたのは何よりうれしかった」 と感想を話している。 会場では来場者を対象に、 梅の消費に関するアンケート調査も実施。 近く結果をまとめ、 今後の参考資料として活用する。