第24回星空の街・あおぞらの街全国大会in日高川町が11月17、 18日に同町で開かれる。 空の視点から環境を考える催しで、 内容は、 表彰や記念講演、 星空観察報告会など。 記念講演は同町小熊出身で小惑星探査機 「はやぶさ」 のプロジェクトに参加している宇宙科学の第一人者、 圦本尚義北海道大学教授による 「『はやぶさ』 が持ち帰った宇宙のおみやげ」。 一般も聴講することができるので、 多数来場を呼びかけている。
 全国大会は環境省、 県、 全国300以上の地方公共団体など加盟する全国協議会が主催。 ことしは 「未来に約束 青い空 輝く夜空~地球を元気に青空にヤッホー星空にワッハッハ~」 がテーマ。 圦本教授の記念講演は、 式典などに続き初日午後3時半から日高川交流センターで開演する。 圦本さんは、 おととし6月に地球に帰還した「はやぶさ」 のミッションに構想立ち上げ段階から携わっている人物。 小惑星 「イトカワ」 から持ち帰った微粒子の初期分析を行い、 太陽系の起源に迫る研究を進めている。 講演ではこれまでの研究、体験について紹介。 トラブルに見舞われながらもミッションを達成した 「はやぶさ」 の壮大な宇宙の旅とおみやげであるイトカワ物質をはじめとした小惑星やその仲間たちの正体によって何が分かってきたのかを、 未来予想を含めながら説明する。
 初日は式典や記念講演ほか、 地元小中学生による星空観察報告会など。 午後1時10分に丹生神社笑い祭の再現と美山太鼓の打ち鳴らしによる歓迎アトラクションで開幕。 式典では協議会現会長の玉置俊久日高川町長や仁坂吉伸知事らがあいさつし、 大気環境保全への啓発・普及などで優れた活動をした団体、 個人を表彰 (環境大臣賞1団体、 1個人、 全国協議会会長賞2団体)。 観察報告会は2時45分からで町内13校を代表して寒川第一小と早蘇中が取り組みの成果を発表する。 その後関係者らがかわべ天文公園で星空を観望、 翌日はエクスカーションで道成寺や山びこで有名な椿山半島など巡り、 日高川町の美しい自然、 大気環境を体験する。
 日高川町では全国大会のプレイベントとして星空観察をはじめ、 空に関する写真、 川柳などコンテスト、 緑のカーテン運動、 野鳥・植物観察会など展開している。
 全国大会参加は役場まちみらい課への申し込みが必要で詳しくは℡22―2041まで。