平成17年11月に旧本堂が解体され、5年後の22年秋に新しい本堂と客殿が完成した市内湯川町財部の浄土真宗本願寺派、安養寺(佐々木俊紀住職)で11月11日、落慶法要が行われる。計画が持ち上がって14年、長引く不況のなかで建築費の浄財寄付を募り、本堂完成後に進められていた山門の屋根のふき替えなども終わってようやくの落慶。法要の日は稚児行列も行い、213年ぶりの再建を盛大に祝う。
 安養寺の開基はいまから489年前の大永3年(1523)。「御坊」の名の由来といわれる日高別院より古く、市内と周辺4町に28カ寺ある真宗御坊組の中で最も歴史が長い寺の1つ。前回建て替えの寛政11年(1799)から213年ぶりの再建で、現在の佐々木住職が十八代目となる。
 旧本堂はいまから15年ほど前、天井のシロアリ被害がひどく、大きな地震がくればいつ崩れてもおかしくない状態に陥り、12年前の平成12年に新本堂の建築委員会が発足。市内を中心に日高町、印南町などに約400軒ある門徒から浄財寄付を集め、17年11月に旧本堂を解体。翌年には建築委員会が再結成され、21年3月からようやく新本堂の建築工事が始まり、11月に上棟、22年10月に客殿とともに完成した。
 その後、昨年3月には本尊の阿弥陀如来像がプレハブの仮本堂から新本堂へと移され、本堂再建に余った予算で山門と鐘楼、西門の屋根のふき替え、北側の塀の設置工事などが進められていた。本堂は天理市の松田工務店(松田寅和代表)が施工、奈良市の総合建築設計事務所(谷佳訓代表)が設計。
 旧本堂の解体から7年、新本堂完成から2年が経過。来月の落慶法要は親鸞聖人七百五十回大遠忌法要と合わせて行われ、かわいい子どもたちの稚児行列もある。