南部高校硬式野球部で今月上旬に起きた不祥事で、 日本高野連は20日、 対外試合禁止の指導処分とした。 期間については同校に連絡されていないが、 29日から始まる春のセンバツ大会につながる県2次予選の出場は絶望的となった。 緒方政仁校長は 「重く受け止め、 今後このようなことがないように取り組んでいきたい」 と話した。
 学校の説明によると、 今月3日に1年生部員2人がけんかするトラブルがあり、 2年生部員がこの2人を呼んで注意したが、 翌4日にも同じ1年生部員2人がけんかしていたことを知り、 5日に再び2年生部員4人が1年生2人を呼んで注意した際に暴力を振るったという。 1人に対しては2年生部員が胸ぐらをつかんで壁に押し付け足をかけて転倒させ、 もう1人に対しては腹部を殴ったという。 2人にけがはなかった。
 同校は10日、 県高野連と県教委に電話で報告し、 日本高野連から20日、 対外試合禁止との指導処分が下された。 正式な発表は10月中旬となる見込みだが、 クラブ活動は今月10日から自粛中。 通常、 禁止期間は1カ月、 3カ月、 6カ月等となるため29日から始まる県の2次予選への出場は絶望的。 緒方校長は 「3月にも不祥事を起こし、 再建に取り組んでいるなかでのこともあり誠に残念で、 私どもの力不足をお詫びしたい。 今度絶対にこのような不祥事を起こさないように取り組んでいきたい」 と話した。 暴力行為に関わった2年生部員らも深く反省しているという。
 南部高校は県新人戦でベスト4に入っており、 県2次予選の出場権を獲得していた。