県過疎集落支援総合対策事業で進めていた、みなべ町清川地区の拠点施設「げんき工房きよかわ村」の整備工事がほぼ完成した。清川公民館に隣接するみなべいなみ農協の倉庫を改修。農産物の加工や食品の調理などに使用する。同事業で計画などを進めてきた寄合会の中本エミ子会長は「地域の活性化へ、施設をフルに使っていきたい」と意欲的に話している。
 過疎地域の集落機能低下が深刻化しているのを受け、県が生活圏単位での過疎再生の取り組みを支援する事業。住民が考えた事業に、県が補助金を出す形。
 昨年10月に地域の区長会、清川を考える会、老人クラブ、婦人会、みなべ川森林組合、猟友会などの組織の代表26人で構成する寄合会を結成。梅の新品種「露茜(つゆあかね)」の産地化、備長炭の原木ウバメガシの育成、農産物などを販売する「清川市」など10事業を進めていく計画だが、手作りコンニャクや梅ジャムなど農産物を加工して商品化する施設がなかったため、同JAの協力で倉庫(約90平方㍍)の一部を改修して調理場的な施設とすることを8月に決定した。その後工事を進め、流し台や調理台などの器具を設置してほぼ完成した。今後は施設利用の規約などを設け、地元団体が利用できる施設とする。10月中旬にお披露目する。