美浜町が本年度の新規事業として住民から申請を受け付けた住宅用太陽光発電設備の設置補助金は、 新築・既築合わせて5戸の募集に対し、 4倍以上の22戸の申し込みがあった。 電力危機や再生可能エネルギーの固定価格買取制度などから太陽光発電への関心が高まったとみられ、 町は予想以上の人気に急きょ、 残りの分の補正予算を計上。 10日からの9月議会に提案する。
 太陽光発電は昼間の電力需要ピークの緩和、 CO2削減等に効果があり、 美浜町は役場やひまわりこども園の屋上にパネルを設置。 住宅用設備の支援は住民や議会からも要望が多く、 県内市町村では和歌山市や有田川町に次いで5番目となる補助を制度化した。
 1年目の本年度は県の制度にならい、 既築も新築も5㌔㍗を上限とし、 1㌔㍗当たりそれぞれ3万円、 2万円を交付。 当初予算には既設を3戸分、 新築を2戸分として65万円を計上、 6月から8月末まで申し込みを受け付けた。 結果、 申し込みは募集枠を大きく上回る22戸で、 新築が3戸、 既築が19戸。 8月に入っての駆け込み申請が多かった。
 森下誠史町長は 「CO2の削減、 節電が求められるなか、 町としてもできる限り住宅用太陽光発電の導入を支援したい」 と話しており、 新規事業の予想以上の反響を受けて、 今回の申し込み分はすべて本年度中に対応できるよう、 185万円の補正予算を計上。 10日からの議会定例会で承認を求める。 担当課は 「太陽光パネルが安くなったり、 売電の固定価格買取制度のスタートもあり、 一般家庭でも太陽光発電に対する関心が高まったのでは」 と話している。