市外5ケ町(日高)病院経営事務組合は、総務省が派遣した地方公営企業等経営アドバイザーから初めて、病院の運営について講評を受けた。累積赤字13億円を抱える中、空き病床の有効活用策や若手スタッフ確保、人件費抑制の提言、指摘があり、今後の運営改善に大きな参考になったと期待している。
 その講評の中で、「無理している病院は人が去っていく」という言葉が印象的だった。若い人材を確保しようと採用時から無理して高い給料を支払っている病院のことで、最初から無理をしているから、給料をコンスタントに昇給させることができない。するとその人材は働いていても夢ややる気が持てず去っていく。結果的に人材不足で運営できなくなっていくという。
 ならばどうすればいいのか。最初から無理をして給料を高く支払う必要はなく、コンスタントに昇給させることこそ重要だというのだ。簡単な話だと思うが、昇給がきちんとあるところに優秀な人材が集まってくるらしい。ここがポイントで、せっかく若い人材の活用で人件費を抑制しているのに、どんどん若い人が集まってくれば結局人件費がアップしてしまうのではないかと思うが、どんどん集まってくれば事業拡大または新規事業展開をすればいいというのだ。なるほど、それも発展の一つの方法なのだと思った。
 これは病院経営に限ったことではなく、一般企業にも通じる話だろう。不況の時代、新規採用を抑制をする会社も多いが、逆転の発想で将来の発展のためにいまの苦しいときだからこそ若者を多く採用する。日高地方でも若者の働く場所の確保が大きな課題となっているが、社長さんぜひご一考を。       (吉)