ロンドン五輪に続き、県内では国体の各種目近畿ブロック大会が開かれており、26日には日高川町へアーチェリー男子個人銀メダルの古川高晴選手(28)が訪れ、和歌山市のビッグウエーブで開かれた体操男子には五輪銀メダルの田中和仁選手(27)が登場。県立体育館で開かれたボクシングには五輪で金メダルを獲得した村田諒太選手(26)が出場し、いずれの会場もファンがメダルを触らせてもらったり、記念撮影する光景がみられた。
 アーチェリーの古川選手=紀の川市、 近大生物理工学部職員=は試合会場の南山スポーツ公園で、 近畿各地の選手や関係者ら約200人にメダル獲得を報告。 「皆さんの頑張れという応援があったからこそのメダルです」 と感謝し、 「日本のアーチェリーを関西から強くしていこう。 次回のリオデジャネイロ五輪には一緒に出場しましょう」 と呼びかけた。
 南山は27年の紀の国わかやま国体アーチェリー競技の会場となっており、 古川さんは近大の合宿で訪問。 競技場については 「風が強くて難易度の高い会場。 ロケーションは抜群ですね」 とし、 日高川町で開催しているアーチェリー体験教室にも 「スケジュールの都合がつけば、 ぜひ指導に来たい。 緊迫感あふれる勝負ができる競技の面白さを伝えたい」 と話していた。
 体操の田中選手は、 和歌山チームのメンバーとして出場。 帰国後のイベント出演など過密日程で練習不足のせいか、 各種目とも難易度の高い技はなく、 着地ミスも出るなど精彩を欠いた。 結果は大阪が優勝し、 和歌山は5チーム中3位で本大会出場はならなかった。
 会場には各府県の応援団のほか、 田中選手を見ようと駆けつけた地元ファンも多かった。 県体操協会の小宮清理事長 (70)=美浜町和田=は 「田中選手はやはり五輪後の疲れが出たんでしょうね。 無理をするとけがにつながるので、 離れ技はほとんどなかった。 残念ながら和歌山チームの本戦出場はならなかったですが、 田中選手は後片付けが終わるまで残ってくれて、 ジュニアの選手やファンも一緒に写真を撮ったりして喜んでいました」 と話していた。