日高川町土生、 果汁飲料など製造・販売の南海果工㈱ (三ツ井隆代表) は、 世界に通用する食品安全マネジメントシステムの認証規格 「FSSC22000」 を県内で初めて取得した。
 FSSC22000は、 食品安全マネジメントシステムの国際規格である 「ISO22000」 と、 食品安全に関する前提条件プログラム 「PAS220」 を組み合わせて具体化した新たな規格で、 国際食品安全イニシアチブ (GFSI) が承認している。 ことし6月現在で取得しているのは世界で1900社、 国内で130社。 安全高品質な食品製造・供給に力を入れていることが証明できるほか、 ブランド力の強化、 市場拡大、 食品メーカーの取引要件を満たすことができるなどメリットは大きい。
 南海果工では、 清涼飲料、 濃縮果汁、 かんきつ類・梅のピューレ、 カカオ製品の製造などで認証されている。 取引先へ原料について規格に適合するよう求めるほか、 検査・チェック機能を明確にするなど各工程の安全管理を複雑化。 使用記録を義務付けるなど薬品管理も強化し、 原料の安全確保へ部外者の侵入を阻止すべくワイヤーロープやカメラを設置するなど施設修繕にも取り組んだ。 通常、 取得に1年以上はかかるところ、 わずか8カ月で取得した。 三ツ井代表は 「食品安全チームを結成して認証取得に取り組んできました。 取得ははかなり高いハードルでしたが、 職員一丸となって取り組み、 吉報が届きました。 今後もより安全、 安心な商品を届けられるよう努力していきます」 と話している。