第29回全日本少年軟式野球大会は21日、横浜市の横浜スタジアムで1回戦4試合があり、第2試合に登場した日高地方中学生選抜「日高オールスターズ」は北信越代表の丸子北中クラブ(長野県)を11―0で破って初戦を飾った。オールスターズは二けたの10安打を放つなど打線が大爆発。初回に2点を先制して勢いに乗ると、2回に主砲の一撃で追加点をあげ、4回には打者一巡の猛攻で大量5点を奪って試合を決めた。2回戦は22日の第3試合(午後0時半~)で、海星中学校クラブ(三重県)と激突する。
 オールスターズは初回、 先頭の村中が四球を選ぶと、 続く福田が右中間を破るランニングホームランを放ち、 2点を先制した。 2回は寺坂の左前打、 村中のバント安打などで2死満塁とし、 4番に座る増田が会心の左越え二塁打で走者を一掃。 さらに3点を加えた。
攻撃の手を緩めないオールスターズ打線は4回に大量得点。 2四球で無死一、 二塁と攻め、 増田が捕前へ絶妙のバント安打。 捕手から一塁へ送球される隙をついて二走・福田が本塁を陥れた。 なおも1死後、 四球で満塁とすると、 代打・芝が中犠飛。 続く寺坂には中前2点適時打、 大山には右中間適時三塁打が飛び出し、 この回一挙5得点の猛攻を締めくくった。
 オールスターズは5回にも岡﨑の右越え適時三塁打で1点を追加した。 守っては先発・岡が4回を2安打無失点。 6三振を奪う快投でチームに流れを呼び込んだ。 2番手・湯川は5回の1イニングを無失点。 3番手・西崎は6回をピシャリと封じ、 最終回は大石が抑えた。 湯川、 西崎は日高地方予選から初登板となったが、 落ち着いた投球を見せ、 完封リレーの一役を担った。