江戸時代に印南町の森弥兵衛からかつお節製法が伝えられ、 現在かつお節生産量日本一となっている鹿児島県枕崎市にある立神中学校の教諭が18、 19日に印南町を訪れ、 弥兵衛について学んだ。
 同校の三宅達郎さん (36) で、 担任している1年生が11月の文化祭で発表する森弥兵衛をテーマにした演劇の脚本作りのため訪問。 印南町文化協会の坂下緋美会長らの案内で、 最初に日裏勝己町長にあいさつしたあと、 印定寺や印南漁港などゆかりの地を訪問。 弥兵衛が、 宝永地震により印南浦が大打撃を受けたため枕崎行きを決心したことなどについても説明を受けた。 三宅教諭は 「枕崎には印南にいるころの弥兵衛の資料が少ないので、 参考になりました。 実際に印南の様子も知ることができ、 脚本のヒントが見えてきました」 と話していた。 坂下会長も 「弥兵衛を通じて印南と枕崎の交流がさらに深まれば」 と話している。
 坂下会長らは昨年6月に枕崎市を訪問している。