市内の中学校、高校に通う10人が主催するダンス・スケボー・アートイベントが、12日にSioトープ緑地公園で開かれた。中高生から社会人のグループなど13組が出演。約2時間、会場は多くの若者らでにぎわった。
 イベント前に主催者を取材したが、メンバーは高校生7人、中学生3人と全員が未成年で、苦労したようだった。もちろんイベント企画経験もなければノウハウもなく、未成年ということも大きなハードルだった。会議するにも一苦労で場所を確保するとともに、メンバーの移動手段は自転車しかなく、頻繁に集まるのも難しい。会場決めについては、何カ所も周り何度もお願いしてやっと確保できたくらいで、あまり協力的ではなかったようだった。 正直なところスケボーなどは、公道で走らせるなどルールを守らない人もおり、世間的にいいイメージでないことも企画していく上での妨げになったのではないかと思う。そのことは主催の10人も理解しており、イベントではスケボーのマナー向上とスケボー専用のスケボーパークの設置を呼びかけるなど、マイナスイメージの払拭と、1つのスポーツとしての確立も目指している。このほかにもさまざまな問題はあると思うが、少子高齢化や不景気で地域の活力が衰退していくなか、地域を盛り上げようと立ち上がった若者の心意気を大切にし、地域がもっと支援していくことが必要だろう。
 イベントを終えたメンバーは、想像以上の来場に喜んでいたが、参加者が知り合い中心で一般客が少なかったことが少し残念そうだった。来年はさらに多くの人でにぎわい、恒例イベントになることを期待したい。  (城)