9月25日告示、30日投開票のみなべ町ダブル選で、町議選(定数14)が活発な動きをみせている。東吉田の元会社役員中本光一氏(59)が17日までに5人目の新人として立候補を表明した。現職議員ではこれまで3人が不出馬を表明していたが、新たに寺本文雄議員(59)、宮﨑常二議員(72)の2人も今期限りの引退を決意。現職不出馬も新人と同じく計5人となったが、他に新人候補の動きもあり、選挙になるかどうかは微妙な状況だ。
 中本氏は町自主防災会連絡協議会の会長も務めており、行政改革、防災に強いまちづくり、農林水産業の活性化、観光・商工の活性化、住みやすい地域づくりを公約に掲げて出馬を決意。具体的には選挙の電子投票への移行、議員の定数減、避難経路や避難場所の確保、住民の防災意識の高揚などを挙げている。これまでに立候補を表明している真造賢二氏(50)=東本庄=、谷本吉弘氏(54)=埴田=、佐々木香徳氏(42)=東本庄=、池田真作人氏(53)=芝=に続き、5人目の新人となった。
 一方現職では、これまで態度を保留していた寺本、宮﨑の2氏が本紙の取材に対し、相次いで今期限りの引退を表明した。すでに不出馬を表明した小川猛氏(66)=東本庄=、岡和雄氏(67)=埴田=、山中邦夫氏(71)=芝=と合わせて5人。残りの現職9人は出馬を決めている。
 これで新人5人が出馬、現職5人が引退で定数ちょうどとなるが、このほかに出馬に向けて調整を図っている動きもあり、選挙になるか無投票になるかは微妙な情勢だ。
 首長選では現職小谷氏が3月議会で「合併後の課題解決へ全力で取り組みたい」と続投を表明。一部で対立候補を擁立しようとする動きはあるが、いまのところは具体的な名前が聞こえてこない状況。ダブル選の立候補予定者説明会は、22日午後1時半から役場で開かれる。