県経営者協会就職支援センターやハローワーク御坊などの日高地方Uターンフェアが14日、 市民文化会館で開催され、 地元での就職を希望する86人が参加した。
 参加者の内訳は、 学生36人、 一般 (卒業3年以内含む) 50人。 前年と比べると学生は10人減、 一般も4人減となった。
 小ホールには、 昨年より3社多い25社がブースを設け、 参加者は面接方式で興味のある企業の説明に熱心に耳を傾けた。 事務の仕事を希望している印南町出身で大阪の専門学校生の男性(21)は 「東京の1社の内定をもらっていますが、 やはり地元で働きたい。 こういう機会があるのはありがたい」と真剣な表情。 製造関係の仕事を探している田辺市の専門学校生の男性(18)は 「求人が少なく非常に厳しい」、 印南町出身の女子大生(22)も 「就職戦線は厳しいですが、 なんとか地元で働けるよう頑張ります」と話していた。
 福祉関係企業の担当者は 「毎年このフェア参加者から採用者が出ている。 人材を発掘するいい機会になっている」とフェアの意義を強調し、面接希望者とじっくり話をしていた。
 ハローワーク御坊は「和歌山や田辺でのフェアも参加者は少し減っているので、 それだけ内定が決まっている学生が増えているのならいい傾向ですが、一概には判断できない。1人でも多く地元で就職してもらえたらうれしい」と話していた。