小学生や幼児らが海のイベントを体験する「夏の子どもまつり2012」(同実行委員会主催)が5日、みなべ町堺で催され、子ども約230人がアジのつかみ捕りなどを楽しんだ。特設の水槽内で泳ぐアジを素手でつかみ、笑顔いっぱいで歓声を上げた。イカの一夜干し体験教室も開かれ、夏休みの一日を海の幸と触れ合って過ごした。
 地域活動連絡協議会、婦人団体連絡協議会、紀州日高漁業協同組合南部町支所など9団体で構成する実行委員会が主催。開会式で廣田賀津子実行委員長が「夏の一日を大いに楽しんで下さい」とあいさつ。アジのつかみ捕りはビニールシートでつくった約5㍍四方の水槽にアジやタコを入れ、子どもたちが手づかみにチャレンジ。逃げるアジに苦戦しながらもつかみ捕りし、「大きなアジがとれた」と笑顔いっぱいで楽しんでいた。清川小学校4年の桑畑友希君と長瀧大和君の2人も「とても楽しかった。捕まえたアジは早速家で食べたい」と話していた。
 イカの一夜干し体験教室では漁師が調理方法を指導。子どもたちも包丁で切ったり、内臓を取り除いたりしながら挑戦した。漁師がとった魚が当たる抽選会も開かれた。会場では本場の備長炭で焼いた干物のサービスがあり、漁協女性部が海産物の加工品を販売、福祉施設「なかよし作業所」も飲食バザーなどを行い、大好評となっていた。