第94回全国高校野球選手権大会 (8日から15日間) に大阪府代表で出場する今春のセンバツ大会覇者・大阪桐蔭の近田拓矢選手=2年、 大成中出身=がベンチ入り。 念願の甲子園デビューを果たす。
 近田選手は、 予選の大阪大会同様背番号は 「13」。 大阪大会ではここ一番の場面での代打の切り札として4試合に出場し、 4打数2安打1打点の活躍を見せた。 4回戦の箕面東戦では適時打。 履正社との決勝では8回2死一塁の場面で出場し、 フルカウントから外角高めの直球を豪快に左前に運んだ。 優勝したセンバツ大会はベンチ入りできなかっただけに、 甲子園へ 「代打での出場になると思う。 ヒットを打ってチームの勝利に貢献したい」 と意気込んでいる。
 川辺西ビクトリーズ、 御坊ジュニアタイガースで鍛えた逸材は、 今春の私学大会で一気に開花。 元五輪キューバ代表の主砲にちなんで 「和製キンデラン」 との愛称をもつ強打者となった。 180㌢、 85㌔の体格から繰り出されるスイングスピードはチームナンバー1で、 西谷浩一監督が 「飛距離は同校出身のプロ選手、 中田翔 (日本ハム) に迫る」 というほどで、 打撃フォームも中田にそっくり。 春季近畿大会では4番打者で出場し、 5安打2打点と大暴れし優勝に貢献。 夏の甲子園でも中田顔負けの豪快な打撃に期待がかかる。