みなべ町北道区(堂本國昭区長)は3日、区内の王子神社周辺で王子祭を催し、子どもから大人まで大勢が来場してもちつきや舞台発表などを楽しんだ。
 江戸時代末期ごろから行われていた人形芝居が始まりといわれる。戦時中は人形芝居が中止され神事のみだったこともあったが、戦後間もない昭和26年から催しが復活。近年は昼の部と夜の部に分けて行われ、昼の部では子どもたちが楽しめるゲーム、もちつき、アニメ映画の上映など、夜の部では歌や演奏などの舞台が行われている。
 ことしも昼の部には夏休み中の子どもたちが大勢集まり、昔ながらのきねとうすを使ってもちつきを楽しんだ。会場ではかき氷やフランクフルトが無料で配られ、長蛇の列ができる光景もみられた。阪口航輔君(南部小6年)、堅田祐嗣君(同)は「かき氷がおいしかったし、もちつきができて楽しかった」と満足そうだった。夜の部はみなべ町ジュニアバンドの演奏、日本舞踊、少林寺拳法の演武やよさこい踊りの発表などが披露。最後は地元の北道王子太鼓で威勢よく締めくくった。