日高川町と友好都市・大阪狭山市の青少年交流事業が今夏からスタート。第1弾として、両市町の中高生による舞台公演が8月18日に日高川交流センターで行われる。日高川町は美山太鼓保存会とジュニアリーダー、一般、狭山市は沖縄組踊りにダンスや現代音楽を取り入れたミュージカル風舞台に取り組む表現倶楽部「うどぃ」のメンバーで、総勢100人以上の中高生が一つとなって舞台を創り出す。
 うどぃは中高生の居場所作りと感動体験を提供する場として取り組まれている青少年セミナー事業で、メンバーは活動を通して人と人とのつながりを学んでいる。毎年、沖縄うるま市の中高生と共演する舞台「風の声がきこえる」を上演し、昨年は、うるま市中高生の舞台「肝高(きむたか)の阿麻和利(あまわり)」の大阪公演で共演。長崎市や福島南会津市との舞台を通して絆の輪を広げてきたが、今回、設立当初から交流のある日高川町の若者たちと満を持して交流舞台が実現した。
 舞台のメーンは「ふたりのひとつ星」の上演。オリジナル脚本の舞台で、狭山と日高川の高校生の友情と絆を描いたストーリー。主人公の少女あかり役は町内の高校生が担当し、うどぃのパフォーマンスに美山太鼓がコラボレーション。ラストは両市町の若者らが、ともに町の未来を担う者として「絆宣言」をする。うどぃではすでに本格的な練習に取り組んでおり、これから日高川町でも本格化。絆が永遠に続くような仕組み作りを考えるための舞台で、「心が震えるような感動体験が子どもを変える。子どもが変われば地域が変わる」という言葉が実感できる「奇跡の夜」になる。子どもたちの感動舞台、ぜひ観賞してほしい。  (昌)