日本一の南高梅の産地みなべ町では、 梅雨明けとともに夏の風物詩になっている 「天日干し」 が始まった。
 天日干しは、 40日ほど塩漬けした梅をせいろに乗せ、 農業用ハウスに並べて4~5日ほど乾かし、 梅干しにする作業。 夏本番と同時に、 町内各地で作業も本番を迎えた。
 梅を栽培して43年のベテラン・中元克久さん(61)=東岩代=は、 18日から天日干しをスタート。 20日には自宅近くの5㌃のハウス内にずらりと並べた梅を、 まんべんなく日に当たるようにひっくり返す作業に追われていた。 忙しく働きながら、 「収量は昨年に比べて7~8割程度と少ないが、 秀品率が高く品質はいい。 収量が減った分、 高値がついてくれればいいのですが」 と話していた。