太陽光や風力などの再生可能エネルギーで発電した電気の全量買い取りを電力会社に義務付ける 「固定価格買い取り制度」 が今月1日からスタートした。 太陽光発電施設でみると、 1㌔㍗当たり42円で、 買い取ってくれるらしい。
 太陽光発電の整備費はおよそ1㌔㍗当たり50万円で、 例えば一般的な家庭用の4㌔㍗なら200万円。 既設住宅への整備なら県から14万円、 国から12万円の合わせて26万円の補助金があり、 自己負担は174万円となる。 新車が買えるぐらいの結構な出費となるが、 2日に開かれた市議会自然エネルギー等調査特別委員会で執行部は 「太陽光発電を整備すれば将来的に設備投資費をペイして、 もうけが出るという認識を持っている」 と話していた。
 そんなうまい話なら、 太陽光発電の整備はやっておいて損はないという思いがした。 筆者の自宅がある日高川町の山間部では日射量が少々心配だが、 御坊は全国有数の日射量を誇るのだから、 なおさら整備には適している。 そういえばお隣の美浜町ではすでに独自の補助金制度がある。 二番煎じとなるが、 御坊でもやってはどうだろう。 「将来的にもうけが出る太陽光発電に補助金はいらない」 という考え方もあるようだが、 議会でかねて提案されている 「太陽光のまちづくり」 を強力にアピールするための一つの手段にはなる。 確かに厳しい財政状況なのは分かるが、 例えば各種公共施設の屋根に太陽光発電を整備し、 将来的には売電でもうけを出す。 その見込めるもうけ分を、 いま補助金制度に投入するとか、 何か工夫すれば設備投資費が浮いてくるような気もするのだが...。    (吉)