昨年の人口動態統計で、東北6県 (青森、岩手、 秋田、宮城、山形、福島)の離婚率が低下しているそうだ。特に震災で大きな被害を受けた宮城県の変動が大きく、都道府県別の離婚率ランキングでは前年の12位から38位へ一気に下がったという。 要因については詳しく分かっていないが、 3月11日に発生した東日本大震災が大きく関係しているとみられる。 専門家らは「震災という危機に直面し、若い夫婦ほど互いを見直す傾向が目立った。家族の絆を確認したのではないか」という意見もある。 阪神大震災が発生した兵庫県でも震災時の平成7年には離婚率が一時低下したという例があるらしい。
人は窮地に追い込まれると、 本性を露呈する。 「自分だけよければいいのではなく、 お互いが協力することが大事」 と考える人もいるし、 そうは思わない人だっているだろう。 東日本大震災では日本人の協力し合う姿に世界は賞賛した半面、 現地では略奪や盗難などが起こった。 震災では美徳と悪徳の両面が見られたが、 離婚率が低下したということは美徳を持った東北人が多いということだろう。
ところで、 政界の方はどうか。 先日、 消費増税法案が衆院本会議で、 民主、 自民、 公明3党などの賛成多数で可決されたが、 与党の民主党からは57人が反対票を投じるという事態。 電力、 年金、 医療制度改革など日本の問題点は山積みだが、 政治家には私利私欲を優先させた振る舞いが横行しているような気がしてならない。 以前は 「一兵卒になる」 とまで言っていた小沢氏も離党の可能性をうかがわせている。 国難と言われる窮地に立たされていても政界では離婚率が低下しないようだ。 (雄)

