南高梅の本格的な収穫シーズンでJAみなべいなみの消費宣伝部隊 「梅愛隊 (うめあいたい)」 の活動もピークを迎え、 全国各地で梅加工講習会を展開している。 発足3年目のことしは関東から沖縄までの百貨店や学校など30カ所に足を運んで梅干しや梅酒の作り方を指導しており、 参加者からは 「本場の主婦に教わる滅多にない機会」 と大好評。 南高梅のPRと消費拡大に一役買っている。
 同JAでは10年以上前から職員らが全国の市場等を通じて加工講習会を開いてきたが、 3年前からみなべ町の主婦で 「梅愛隊」 を結成。 料理のベテランが講師となり、 全国を飛び回って本場仕込みの梅酒や梅ジュース、 梅干し作りを伝授している。
 ことしは7人のメンバーが会場別に手分けして展開。 梅の収穫シーズンに合わせて5月下旬から今月下旬までの約1カ月間、 沖縄や広島、 名古屋、 千葉、 東京、 茨城など約30カ所を訪問。 対象は現地のJA女性会や小中学校の児童生徒、 自治会単位など年代も幅広い。 最近は健康志向や熱中症への対策で梅への関心は高く、 梅ジャム、 梅ご飯の作り方など梅愛隊のバリエーションも豊富になっている。
 発足当時からメンバーとして活躍している小川昭子さんは 「3年前と比べても、 梅への関心は年々高まっているように感じる。 どこへ行っても紀州みなべの南高梅の名前を知ってくれており、 知名度の高さにうれしさと、 いいものを提供しなければという責任感も感じています。 百貨店でお客さん一人一人に丁寧に教えていると、 やはり顔を見せてコミュニケーションを図りながら消費宣伝すれば効果が高まることを実感してます」 と、 地道な活動が消費拡大につながっていることを肌で感じている。
 同JAでは 「梅愛隊の皆さんの活躍で南高梅の名前が着実に浸透していると思います。 話が上手な人ばかりなので、 みなべのイメージアップにも貢献してくれています。 来年以降も続けていきたいですね」 と話している。