梅雨前線の影響で日高地方でも15日午後から本格的な梅雨空。16日も一日中ぐずついた天気となった。
 田植えシーズンを迎える中、降水量が少ないことから一部地域で農業用水が不足。15日から日割りによる緊急通水を行っている状況となっていたが、待望の恵みの雨となった。ただ、いまのところ緊急通水は解除されていない。雨量の方は16日午前11時現在で日高川町土生で1時間当たり9㍉、降り始めからの累積は82㍉、小川で12㍉、120㍉、田辺市龍神村龍神で8㍉、73㍉で、椿山ダムの放流量も多くなってきていることから、間もなく通常の通水に戻りそう。その一方で、来週いっぱい雨が予想されており、今後、梅雨前線や台風4号の影響に伴い荒れた天気となる恐れがあり、水不足から一転、浸水や川の増水、土砂災害などの警戒が必要。特に昨年9月の台風12号で大きな被害を受けた日高川は河川が荒れ、一部仮復旧となっている護岸もあることなどから、流域地域は十分な注意が必要となりそう。