県高校総体の少林寺拳法競技大会がかつらぎ町の笠田高校体育館で開かれ、南部高校3年の鈴木しおり選手(東吉田)が女子単独演武で見事優勝、同校3年の宮本一樹選手(御坊市名田町)も男子単独演武で準優勝を飾った。突きや蹴りなどの技が冴え、見事な演武を披露した。両選手は7月27日から新潟県で開催される全国大会に出場する。2人とも昨年に続き2度目の出場となる。
 単独演武は突きや蹴りなどの技を組み合わせ、 1分から1分15秒以内で演技し、 審査員が技の正確性やスピードなどを審査した。 女子の部には11選手が出場。 鈴木選手は春の全国大会で5位に入賞した実力の持ち主。 県大会では負けられないというプレッシャーを感じていたが、 それをはねのけるように練習してきた成果を発揮。 予選から260点をたたき出し、 1位で通過した。 決勝でも安定した演武で254点の高得点をマークして優勝を飾った。 「思っていたより体調が良く、 体が動いた。 しかし細かい体の動きやスピードで反省する点もある」 と振り返り、 全国大会に向けては 「昨年も出場したが、 予選落ちだった。 ことしは優勝して昨年の悔しさを晴らしたい」 と意気込んでいる。
 男子単独演武には20選手が出場。 宮本選手は予選を3位で通過し、 決勝では優勝した笠田高校の選手に1点差に迫る252点。 惜しくも準優勝となったが、 昨年に続いて2年連続で全国出場切符を獲得した。 「全国には優勝して出場したかったので悔しさが残る。 昨年の全国大会は11位だった。 ことしは優勝を狙いたい」 と抱負を話している。