日韓交流事業の一環で去る8日から11日まで開かれた「韓国麗水万博と沙也可を訪ねるクルージング研修会」に同行取材してきた。
大阪港から韓国船に乗って出発し、釜山港まで19時間の船旅。船内では著名人ら6人の講演を聴いた。印象的だったのは、小型人工衛星「まいど1号」の開発に携わった㈱アオキ(大阪)の青木豊彦社長。まさに関西のおっちゃんという感じだが、「自分に誇りを持つことが大切」と、小さな会社を有名にしたその言葉に重みがあった。
韓国では麗水(ヨス)万博を見学。東日本大震災をテーマにした「日本館」や海との共生を訴える「テーマ館」はいずれも大きなスクリーンで映像を見るようになっていた。日本館は防災対策の重要性や復興への強い信念、テーマ館は環境の大切さを訴えるなど、それぞれ深い意味を持つ内容だった。
今回の研修で一番勉強をさせてもらったのが、紀州の雑賀鉄砲衆として朝鮮に渡ったが、日本の朝鮮侵略に不満を持ち、その地に住み着いて火縄銃の製造技術の伝授などを行ったという説がある沙也可将軍(現地名・金忠善)のこと。友鹿(ウロク)村の沙也可の里では、韓国側から大歓迎を受けた。また、その地にことし5月に建設された韓日友好記念館では沙也可将軍を紹介しているが、立派な2階建ての建物で、日韓友好のシンボルというにふさわしい施設だと思った。
日本と韓国、国レベルでは竹島領土問題などさまざまな衝突があるが、いざ日本から現地に足を運んで顔を会わせれば全くそんな問題があることを感じさせない。今回、日本から230人が訪韓したが、こういった地に足のついた交流が両国の友好につながると感じた。 (吉)

