先月27日に白崎海洋公園で開催された「第23回元気ゆら ふるさとフェスティバル」。絶好の天候に恵まれたこともあって町内外から約4000人が訪れたといい、会場内は活気にあふれていた。
 ミニ商店街には39店がずらり。商工会青年部が販売するシラスのかき揚げ丼、それに同女性部の味噌ソースなどを使った「ゆらバーガー」、観光協会の天然ワカメ巻きずしなど町PRに一役買う趣向を凝らした商品が並び、人気を集めていた。地元にある特産品などを材料にした食べ物を考案し、販売。来場者に由良町をアピールするにはもってこいの方法だと思う。開催告知の際に取材していた商工会青年部では若い人たちの盛り上げていこうというパワーも感じられたし、「元気ゆら」のタイトルにぴったりなイベントだった。
 由良町の担当になり1カ月余り。町外からみていると、急激な人口減のまちで「元気」とは逆のイメージだったが、町内へ入ってみると受ける印象が違い、仕事も新鮮で楽しい。観光協会は豊かな自然を生かした体験型観光に積極的に取り組み、ことしは北海道からの訪問もあった。町議や農家らが中心になって地域活性化へ向けての薬草栽培も今後の展開が期待され、ゴールデンウイーク中は白崎海洋公園、海つり公園、興国寺と巡ったが、いずれも多くの観光客でにぎわっていた。特に体験型観光や薬草栽培では「とにかくチャレンジしてみよう」。そんなやる気が感じられ、いい意味で事前の思いを裏切られた。
 これらの試みがすべて成功するかどうかは分からないが、やる気のある人は大好き。ペンとカメラでできる限りのサポートをしていければと思う。       (賀)