地域の産業を学習しようと、 みなべ町の清川中学校 (宇和孝仁校長) で10・11日の2日間、 恒例の梅取り勤労体験学習が行われた。 11日は平日だが、 全校生徒24人は登校せず家の梅の収穫などに汗を流した。 以前は旧南部川村の6小中学校で平日に行われていたが、 近年は週5日制で授業日数が減り、 土日曜日を利用する学校が大半となっている。
 清川地域の主産業である梅栽培、 炭産業のいずれかを体験し、 ▽勤労の喜びや厳しさを知る▽家族や地域住民と一緒に働くことで人と人の付き合いの大切さを学ぶ▽地域の産物の梅や備長炭について知るなどが狙い。 数十年前から毎年行われている行事で、 ことしは生徒24人のうち梅関係で22人、 炭関係で2人が学習した。
 2日目の11日は月曜日だったが、 生徒は朝から家族らと一緒に作業に取り組んだ。 平山幸男さん (52) の三女で3年生の里美さんも午前中に畑で梅の収穫、 午後から選果作業に精を出した。 「蒸し暑いし、 しんどかった。 特に木の上の方になっている果実を収穫するのは、 手が届きにくくて大変だった。 親の苦労がよく分かった」 と話していた。 宇和校長は 「仕事を体験することで、 働く苦労、 厳しさ、 喜びを学ぶことができる。 今後も続けていきたい」 と話していた。