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 紀南地方の梅産地で構成する紀州梅の会 (会長・真砂充敏市長) が定めた 「梅の日」 の6日、 県内をはじめ東京や京都で記念イベントが展開された。 野田佳彦総理に本場の梅を食べてもらおうと、 平安時代の衣装を着た梅娘らが首相官邸に出向いて梅製品を贈呈。 野田総理ははちみつ漬けの梅干しを2粒食べて 「元気が出た」 と笑顔を見せた。 このほか京都の賀茂神社にも梅を奉納した。
 首相官邸には梅娘のほか玉置公良衆議院議員、 真砂充敏田辺市長、 中家徹紀南農協組合長が訪問。 梅娘の楠本志保さん (27) と杉本成美さん (19) が野田総理にはちみつ漬けの梅干しと収穫したばかりの南高梅を手渡し 「紀州の梅干しです。 疲労回復にも役立ちますので、 ぜひお召し上がり下さい」 と勧めると、 総理は梅干しを2粒食べて 「大変おいしい。 多事多難な時にこんな立派な梅をいただいて、 元気が出る」 と笑顔を見せた。 酒好きという総理は、 梅酒にも興味を示していた。 真砂市長は 「梅の日」 の由来を説明し、 昨年9月の台風12号被害で国からの支援を受けたことに対してもお礼を述べた。
 京都の下鴨・上賀茂両神社にも梅を奉納。 京都の和歌山県人会らも合わせて約80人が参加。 二階俊博衆議院議員、 冨安民浩県議らも訪れた。 最初に下鴨神社で参拝し、 境内を行進。 本堂に青梅10㌔と梅干し製品などを献上し、 産地の発展を祈願した。 このあと上賀茂神社を訪れた。 参拝客らにもPR用の梅干しを配布し、 紀州産の梅干しの良さをアピールした。
 このほか田辺市本宮町の熊野本宮大社では記念行事を行い、 巫女の舞や梅漬け神事などが行われた。 東京の大田市場ではフェアを展開。 6日が市場の休日と重なったため翌7日に行い、 仁坂吉伸知事らが市場関係者に 「紀州の梅をよろしくお願いしたい」とPRした。
 梅の日は平成18年、 紀州梅の会が日本記念日協会に登録して制定。 室町時代の1545年6月6日、 京都の賀茂神社で行われた例祭で後奈良天皇が青梅を献上したという故事にちなんでいる。