市内の小さな子どもを持つ母親らの子育て応援ユニット、HML(ハッピーママライフ=寺村多喜代表)は、有田川町で23日に開かれるイベントで、ボナペティヤナギヤ(宮所忠喜社長)と共同開発したパンを販売する。従来の街頭募金等とは違う新たな活動資金集めとして、わかやまNPOセンターの協力で、地域をよりよくしたいと願う両者のコラボが実現。パンの売り上げの一部が活動資金となる。
 わかやまNPOセンターは以前から、街頭募金や募金箱以外でどうすれば活動資金を募れるのかを考えており、今回、子どもへの暴力を防止するためのCAPスペシャリスト養成講座などの活動を行っているHMLがモデル事業の団体に選ばれた。新しい活動資金集めの方法は、企業と団体が共同で商品を開発し、その売り上げの一部が団体の活動資金になる仕組み。地域で積極的に活動している団体を応援するというセンターの目的から、有田・日高地方で活動しているHMLに話が持ちかけられ、HMLがボナペティヤナギヤにに協力を求めたところ、同店は快諾、コラボパンを作ることになった。
 宮所社長(55)は「地域のお客様にお世話になっており、パンで何か協力できることがあるのならぜひにと思い、協力させていただくことにしました」と話している。今回のパンは、23日に有田川町下津野の地域交流センターALECで開かれるイベント「WORLD HAPPY FESTIVAL」で販売。イベントの目玉で、秋に撮影がスタートする同町民が出演する映画『ねこにみかん』のタイトルにちなみ、みかんを使ったパンになるという。みかんは広川町の㈱滝本農園(瀧本幸紀取締役)が無償で提供する。
 販売するのは、「瀧本さんちのみかんクリームパン」「ライ麦とくるみとオレンジのピールを使ったセラヴィー」など3種類。HMLの寺村代表(48)は「最初はコラボといってもうまくいくのか不安だったのですが、見た目もおしゃれでおいしそうなパンになりました。いまはまだ完成ではありませんが、みかんのいいところを引き出せています」と笑顔で話していた。
 HMLとボナペティヤナギヤのコラボ企画は、18日午後6時からテレビ和歌山の「@あっと テレわかNEWSスタイル」の中で紹介される。